コラム Column

株式会社日本フラッシュ コラム
JP EN
  1. HOME
  2. コラム一覧
  3. スタッド溶接で鉄骨工事の品質向上!知っておくべき4つの基準と3種類の技法
溶接2025/02/03

スタッド溶接で鉄骨工事の品質向上!知っておくべき4つの基準と3種類の技法

「スタッド溶接の基準って何?鉄骨工事の品質を上げるにはどうしたらいいの?」 「スタッド溶接の種類が多くて、どれを使えばいいか分からない…」 そう考える鉄骨工事勤務の方も実は多いのではないでしょうか。 実は、スタッド溶接の […]

「スタッド溶接の基準って何?鉄骨工事の品質を上げるにはどうしたらいいの?」
「スタッド溶接の種類が多くて、どれを使えばいいか分からない…」

そう考える鉄骨工事勤務の方も実は多いのではないでしょうか。

実は、スタッド溶接の品質向上には、4つの重要な基準を押さえ、3種類の主要な技法を理解することが鍵となります。

この記事では、スタッド溶接の基準と種類を詳しく解説し、鉄骨工事の品質向上につながる具体的な方法を紹介したいと思います。

スタッド溶接の4つの基準:鉄骨工事の品質向上への道

鉄骨工事の品質を左右するスタッド溶接。
その重要性は業界で広く認識されていますが、具体的にどのような基準を押さえるべきでしょうか。
ここでは、品質向上に直結する4つの基準を2つのカテゴリーに分けて詳しく解説します。

溶接強度と外観の基準

スタッド溶接の品質を評価する上で、最も重要なのが溶接強度と外観です。
溶接強度は構造物の安全性に直結するため、JIS規格に準拠した引張試験や曲げ試験で確認します。
具体的には、溶接部が母材強度の95%以上を有することが求められます。

外観検査では、溶接ビードの形状や大きさ、スタッドの傾きなどを評価します。
理想的なビードは360度均一で、クラックやアンダーカットがないことが条件です。
これらの基準を満たすことで、構造物の信頼性が大幅に向上するのです。

施工環境と検査の基準

溶接品質は施工環境にも大きく左右されます。
温度や湿度、風速などの環境条件を適切に管理することが重要です。
例えば、気温が5℃以下の場合は予熱が必要となり、湿度が高い場合は防湿対策を講じなければなりません。

検査基準も見落とせません。
溶接後の検査では、超音波探傷試験やX線透過試験などの非破壊検査を実施します。
これらの検査で不具合が見つかった場合は、速やかに補修や再溶接を行う必要があります。
このような厳密な検査体制を敷くことで、鉄骨構造物の長期的な安全性が確保されるのです。

CDスタッド溶接の特徴と重要性:効率と安全性を高める方法

CDスタッド溶接の特徴を理解し、適切に使い分けることで、作業効率と安全性を大幅に向上させることができます。
ここでは、CDスタッド溶接の詳細と、耐火被覆工事CDスタッド溶接の重要性について解説します。

CDスタッド溶接の特徴と手順

CDスタッド溶接は、主に耐火被覆材の巻き付け工法で使用される技法です。
この方法では、専用固定ピンをCDスタッド溶接機で溶接し、材料を固定します。

 CDスタッド溶接の手順は以下の通りです:

  1. 母材表面の清掃を行い、スケールや錆を除去します。
  2. CDスタッド溶接機に専用固定ピンをセットします。 
  3. 溶接機を母材に押し当て、トリガーを引きます。 
  4. アークが発生し、固定ピンと母材が溶融します。
  5. スプリングの力で固定ピンを押し付け、溶接部を形成します。 

この技法の利点は、耐火被覆材の効率的な固定が可能なことです。
一方で、適切な溶接条件の設定と熟練した技術が必要となります。

耐火被覆工事におけるCDスタッド溶接の重要性

鉄骨構造物の火災安全性を確保する上で、耐火被覆は不可欠です。
その中でCDスタッド溶接は、耐火被覆材の効率的かつ確実な固定を可能にする重要な技術です。

CDスタッド(Capacitor Discharge Stud)は、その名の通りコンデンサ放電式の溶接で、高速かつ精密な固定を実現します。

主に以下の特徴があります: 

  1. 高速施工:一本あたりの溶接時間が極めて短く、大規模工事での作業効率が高い。
  2. 低熱影響:瞬間的な溶接のため、鉄骨本体への熱影響が少ない。
  3. 高い固定力:適切に溶接されたCDスタッドは、耐火被覆材を長期にわたり確実に保持する。 

耐火被覆の施工手順は以下の通りです:

  1. 鉄骨表面の清掃
  2. CDスタッドの溶接(通常、300〜600mm間隔)
  3. 金網の取り付け 
  4. 耐火被覆材の吹き付けまたは巻き付け

この方法により、耐火被覆材は鉄骨に強固に固定され、火災時の脱落を防ぎます。
さらに、CDスタッド溶接は従来のクリップ固定法と比べ、作業時間の短縮と長期的な信頼性の向上を実現しています。 

ただし、CDスタッド溶接には高度な技術と適切な機器管理が必要です。
溶接条件の設定ミスや不適切な施工は、固定力の低下や鉄骨の損傷につながる可能性があるため、十分な訓練と品質管理が求められます。

また、耐火被覆工事におけるCDスタッド溶接機の選び方は非常に重要なものになります。

スタッド溶接機の購入で悩んだら日本フラッシュがおすすめ

出典:製品紹介 | 株式会社日本フラッシュ (nihonflash.com)

日本フラッシュでは、CDスタッド溶接機をはじめ、それぞれのニーズに合った数多くの製品を取り揃えています。

ここでは、日本フラッシュの強みを解説します。

 

日本フラッシュの3つの強み:

信頼の純国産マシン 日本フラッシュのCDスタッド及びCDスタッドの溶接機は

性能もアフターサービスも安心の純国産品

国内自社生産 設計・開発・製造・販売・メンテナンスまでを

一貫して行うメーカーだからできるトータルサービスの提供

短納期・修理対応 日本フラッシュは高品質な商品を安定して

短納期でご提供できるシステムを構築

 

製品の品質だけでなく、導入後のサポートや技術研修も提供しており、安心して導入できます。

また、CDスタッド溶接・クリンチングファスナーを扱う業界のなかでも、設立40年以上と確かな実績を誇っています。

迷ったら気軽に相談してみましょう。

 

SHERE