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溶接2024/12/23

板金屋で大活躍!スタッド溶接の使い方や特徴を詳しく解説

自動車産業や建築現場で必須アイテムの「スタッド溶接」   「スタッド溶接の使い方を詳しく知りたい」 「従業員にスタッド溶接を使いこなしてもらえるようマニュアルを作成したい」 とスタッド溶接の正しい操作方法を学び […]

自動車産業や建築現場で必須アイテムの「スタッド溶接」

 

「スタッド溶接の使い方を詳しく知りたい」

「従業員にスタッド溶接を使いこなしてもらえるようマニュアルを作成したい」

とスタッド溶接の正しい操作方法を学び業務の生産性を高めたいですよね。

特に、自動車の修理やメンテナンス作業が多い板金屋ではスタッド溶接を使用して作業効率を上げたい方が急増しており需要の高い商品です。

ここでは、スタッド溶接の基本的知識やスタッド溶接のメリット・デメリット、スタッド溶接の使い方、板金屋で使用されるスタッド溶接の特徴まで詳しく解説します。

ぜひ、記事を読み進めてください。

スタッド溶接とは

引用URL:ロボスタッド CNCシリーズ - 製品紹介 | 株式会社日本フラッシュ (nihonflash.com)

 

スタッド溶接とは、スタッドを金属板に瞬時に溶接する方法のことです。

スタッドとはボルトやナットと呼ばれる機材の総称になります。

主に自動車産業や建築現場の加工作業など幅広い分野で利用されています。

 

スタッド溶接のメリット

ここでは、スタッド溶接機を使用するメリットをまとめました。

ぜひ、読み進めてください。

母材への影響が少ない

スタッド溶接は、溶接時間が短く母材への影響がほとんどありません。

また、溶接痕が残りにくいため母材を綺麗に仕上げることが可能です。

作業時間が短く生産性が高い

スタッド溶接は、スタッドを溶接する時間が1秒ときわめて短い特徴があります。

溶接時間が短いため作業者の負担が減り生産性を高めることができます。

操作方法が簡単で使いやすい

スタッド溶接は機材の設定を行うことで自動で溶接することが可能です。

スイッチ1つで溶接が自動で完了するため簡単に操作できます。

溶接作業者の技術に影響されず常に一定の品質を保つため品質に偏りがなく

安定性が高いです。

 

スタッド溶接のデメリット

ここでは、スタッド溶接機を使用するデメリットをまとめました。

ぜひ、読み進めてください。

スタッド溶接できる場所に制限がある

スタッド溶接は溶接ができる場所とできない場所があり、溶接する場所に制限があります。

そのため、スタッド溶接ができない場所は別の溶接方法を行うかスタッド溶接をずらすなど

対策をとる必要があります。

検査方法が明確でない

スタッド溶接は、明確な検査方法がありません。

通常、溶接機の検査は溶接部表面と内部の検査があり、各検査方法があります。

対して、スタッド溶接は目視による外観検査とハンマーの使用によって傾きを直す曲げ検査で行います。

目視のため明確な検査方法ではなく接合部がとれてしまうといった不具合が生じる場合があります。

 

板金屋で使用されるスタッド溶接の種類

引用URL:日本フラッシュの強み | 事業内容 | 株式会社日本フラッシュ (nihonflash.com)

 

板金屋で使用されるスタッド溶接の種類は、コンデンサ方式とショートサイクル方式

が主流になります。

板金屋と聞くと自動車のメンテナンス作業者をイメージする方が多いですが、自動販売機や自動改札機など精密機器も板金加工を行っています。

 

ここでは、板金屋で活躍するスタッド溶接のコンデンサ方式とCD(ショートサイクル)方式

の特徴を簡潔にまとめました。

ぜひ、記事を読み進めてください。

コンデンサ方式

コンデンサ方式は、交流電源から充電したコンデンサを利用して溶接を行う方法です。

溶接時間が1〜3ミリと非常に短く、母材が薄い金属板でも変形や歪みを最小限に押さえることができます。

自動改札機や自動販売機の内部にある精密機器の板金加工で活躍します。

ショートサイクル方式

ショートサイクル方式は、溶接時間が短いです。

溶接時間が短いため、薄い母材の使用や複数のパーツを固定する時に活躍します。

特に、約3万個の備品が使用されている自動車の溶接に適しており複数のパーツを

固定や装着する時にショートサイクル方式を使用します。

スタッド溶接機の使い方

ここでは、スタッド溶接の使い方を詳しく解説します。

 

スタッド溶接を使用する時は、作業を広い場所で行い常に清潔に保つ必要があります。

周りに砂埃やごみを放置すると感電して火災の恐れがあるためです。

また、狭い場所で作業すると空気中の酸素が薄くなり窒息の可能性が高く危険なためです。

清潔で広い場所を確保できたら作業を開始しましょう。

 

スタッド溶接は4つのステップで設置を行う必要があります。下記の流れで設置を行いましょう。

 

①スタッド材を溶接ガンに取り付けて母材にアースを設置します。

②アースを取り付けたら、スタッド材と母材を接触させ電流を流します。

③電流が流れたら母材とスタッド材の間にアークが発生できているか確認します。

④アーク発生が確認できたら溶接圧接して設置完了になります。

 

上記の流れで正しく設置を行うことで自動で溶接することができるため、作業効率が上がり生産性を高めることが可能になります。

 

まとめ

本記事では、スタッド溶接の基本的知識やスタッド溶接のメリット・デメリット、スタッド溶接の使い方、板金屋で使用されるスタッド溶接の特徴を詳しく解説しました。

スタッド溶接は、溶接時間が短いため母材への影響が少ないです。

メリットは、操作方法が簡単なため作業者の負担が少なく常に一定の品質を保つことができるため生産性が高いです。

デメリットは、溶接する場所に制限がある点や検査方法が外観検査とハンマーの使用による

検査のため、明確でなく接合部が取れてしまう点に注意する必要があます。

 

板金屋で使用されるスタッド溶接の種類はショートサイクル方式とコンデンサ方式が主流になります。

それぞれ特徴があり自動車など複数のパーツを固定する時に適しているのは溶接時間が短く母材が薄いショートサイクル方式になります。

また、コンデンサ方式は、精密機器の板金に適しており自動改札機や自動販売機などに使用されています。

 

スタッド溶接の使い方は、清潔で広い場所で必ず行いましょう。

狭い場所や埃やごみが多いと火災や窒息の危険性が高いです。

 

場所を確保できたら、スタッド材を溶接ガンに取り付けて母材にアースを設置します。

設置後、スタッド材と母材を接触させ電流を流します。

電流が流れたら母材とスタッド材の間にアークが発生します。

アークが発生したことを確認したら溶接圧接して設置完了になります。

 

スタッド溶接は自動で溶接が可能のため上記の設置を正しく行うことで簡単に操作する

ことができます。

スタッド溶接の正しい操作方法を知って業務の生産性を向上させることをおすすめします。

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