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溶接2025/01/09

人手不足対策に!自動CDスタッド溶接で生産効率アップ

近年、製造業では人手不足や技能伝承の課題が深刻化しています。 そんな中、注目されているのが「自動スタッド溶接機」の導入です。 スタッド溶接は、建設機械や自動車、家電製品など多様な分野で利用されており、 その正確性と強度が […]

近年、製造業では人手不足や技能伝承の課題が深刻化しています。

そんな中、注目されているのが「自動スタッド溶接機」の導入です。

スタッド溶接は、建設機械や自動車、家電製品など多様な分野で利用されており、

その正確性と強度が求められる作業です。

自動スタッド溶接機は、従来の手動作業に比べて、以下のようなメリットがあります。

 

自動スタッド溶接機とは?

引用元:Pixabay

 

スタッド溶接は、金属製のスタッド(ボルトやピンなど)を母材に直接溶接する工法です。

短時間で強固に接合できるため、建築、車両、電気機器などの分野で幅広く利用されています。

自動スタッド溶接機は、この工程を自動化することで、作業効率と溶接品質を格段に向上させる装置です。

人手による作業のバラつきや熟練度の差を補い、現場の省力化・安定化に貢献します。

自動スタッド溶接機のメリット

引用元:Pixabay

 

    • 生産効率の向上
       1つの部品に対して数秒で溶接が完了し、連続作業も可能なため、大量生産に適しています。

    • 品質の安定化
       自動制御によって同じ条件での溶接が可能になり、品質のバラつきを防ぎます。

    • 安全性の向上
       人の手を介さないことで、やけどや感電などのリスクが大幅に減少します。

    • 技能継承の平準化
       ベテランの技術に頼ることなく、新人作業員でも安定した作業が可能です。

作業上の注意点とポイント

自動とはいえ、安全で高品質な溶接を実現するには、以下の点に十分注意する必要があります。

1. 母材の表面状態をチェックする

油分・サビ・塗膜などがあると通電不良や不完全な溶接の原因になります。作業前に母材表面を清掃し、導通を確保しましょう。

2. アースの確実な接続

アース(接地)が不十分だとアークが安定せず、スパッタや溶接不良の原因になります。しっかりと接続されているか毎回確認することが大切です。

3. 電圧・電流の管理

機種に応じた適切な電流・時間・圧力の設定が必要です。過大・過小な設定はスタッドの溶け込み不良や母材損傷につながります。

4. スタッド供給装置のメンテナンス

スタッドの自動供給部には粉塵や摩耗によるトラブルが起こりやすいため、定期的な点検・清掃を怠らないようにしましょう。

5. 異常発生時の緊急停止体制

万が一、材料詰まりや異常通電があった場合に備え、非常停止ボタンの位置と使い方を作業員が把握していることが重要です。

6. 作業員の教育・訓練

自動機は便利ですが、正しい操作知識と点検スキルを持つ作業者が必要です。導入時には必ず操作マニュアルの周知と、定期的な研修を実施しましょう。

 

今後の展望

最近では、ロボットアームや画像認識との連携により、溶接位置の自動検出や遠隔モニタリングが可能なシステムも登場しています。

また、IoT対応により、生産データの可視化や予防保全にも活用が広がっています。

 

まとめ

引用元:Pixabay

 

自動スタッド溶接機の導入は、製造現場の生産性と品質を大きく引き上げる一方で、基本的な安全管理と設備メンテナンスの意識が欠かせません。機械任せにせず、「人と設備の連携」が良好な運用のカギとなります。

現場の環境や用途に合った機種を選び、正しい知識と運用体制を整えて、最大限の効果を引き出しましょう。

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